インドネシアとマレーシアは地理的に近く、文化や人種が類似しています。
言語についても、オーストロネシア語族に属する近縁の言語であり、共通の起源と歴史を持ちながら、それぞれの文化や政治的背景の影響を受けて発展してきました。
バティック、共通点もあれば少し違うところも
バティックは、布地にワックス(ろうけつ染めの技法)を用いて模様を描く伝統的な染織技術で、インドネシア、マレーシアをはじめとする東南アジアで広く行われています。ろうを塗った部分が染料をはじくことで模様を作る技法が特徴です。
制作工程
- ワックスを塗る
- 染める
- 煮沸する
インドネシアとマレーシアのバティックの違い
インドネシアのバティックでは、手描き(バティック・トゥリス)と型押し(バティック・キャップ)が主流で、これら以外の手法をバティックとは呼ばないことが多いそうです。
マレーシアでは筆を使った描画が主流でプリントバティックも多く、手作業よりも大量生産向きです。
地域ごとの違い
- インドネシア
- 文化や宗教、宮廷の伝統が深く影響しており、地域ごとにスタイルが異なります。
- マレーシア
- 商業的で観光客向けのデザインが多く、現代的なアプローチが取り入れられています。
インドネシアとマレーシアのバティックの違いをまとめますと・・・
要素 | インドネシアのバティック | マレーシアのバティック |
---|---|---|
デザイン | 複雑で繊細、伝統的 | シンプルで大胆、現代的 |
色彩 | 落ち着いた色合い | 鮮やかで明るい色 |
技法 | チャンティンによる手作業中心 | 筆描きやプリント技法 |
文化的背景 | 宮廷や儀式に深く結びつく | 観光とファッションが中心 |
インドネシアのバティックは伝統と儀式性を重視し、マレーシアのバティックは現代性と実用性に焦点を当てているといえます。どちらも美しく、それぞれの文化を反映した芸術作品です。
バティックの魅力
バティックは、繊細な手作業で作られた伝統工芸品であり、各地域の文化や歴史を反映しています。現代では、伝統を守りつつも、デザインや用途を進化させ、世界的な芸術の一部として愛されています。
歴史
バティックの本当の起源は謎に包まれたままですが、初期のバティックの証拠は中東、エジプト、ペルー、日本、東トルキスタン、ヨーロッパ、インド、中国で2000年前にまで遡って発見されており、東南アジア、特にインドネシアとマレーシアでは最高のとして知られています。バティックの起源がはっきりしていないマレーシアでは、クランタン州とトレンガヌ州がマレーシアのバティック発祥の地とと考えられています。
安くバティックを入手できる場所
コタティンギにはバティック市場があります。一帯がバティック販売店になっています。
1つの布でRM20.00(680円)くらいです。大人の男性のシャツなら、1つの布で完成させることもできます。
気に入ったバティックの布を購入して、服を縫製してもらうこともできます。
アサヒナ
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