ホームスクールと聞くと、不登校の生徒が仕方がなく受ける教育制度だと思ってしまいませんか?
多民族国家であるマレーシアの興味深いところは、教育にも多様性があるところ。
日本の学習指導要領のように、ひとつだけの教育方針があるわけではなく、多くの教育方針が存在していて、お子さんに合わせて教育方針を選ぶことができます。
マレーシアのホームスクールは特別
マレーシアのホームスクールは他の国ホームスクールと異なり独自の特徴があります。
学習塾のような感じで、学校とそっくりな形式で先生と生徒が一緒に授業を行います。
- 教育言語
- 基本的に英語で授業がある
- 教育方針
- 国際的に認められた教育プログラムを採用
- 柔軟な学習スタイル
- 自分のペースで学習を進める
- 学校行事の存在
- 運動会やコンサートのような行事もあり
英語をメインの言語として授業を受けたい、という地元のお子さんたちのニーズがあります。
公立学校はマレー語、中国語、タミル語で授業を行なっています。英語は第二言語として教育されています。
お隣の国シンガポールでは、社会が英語で回っています。良い教育を得たいなら英語ができなければ、という焦りもあるのかもしれません。
いずれにしても…。
ホームスクールの環境で日常的に英語を使用することができるため、自然に英語でコミュニケーションを取る力が身につきます。
日本でも学校外において、フリースクールなどで学ぶ流れができつつあります。
同じような形で、教育の選択肢としてマレーシアのホームスクールが徐々に注目されつつあります。
国際的な教育プログラムを受けられる
- ケンブリッジ式
- シンガポール式
- アメリカ式
世界中の大学で広く認められており、将来的な海外留学や国際的な進路選択の可能性を広げます。
日本とは異なり、どの学校を出たかではなく、どの教育方針でどれくらいの成績が取れたかが重要視されます。
柔軟な学習スタイル
スクール形式のスタイルなので、教室もあり机もあります。
ひとクラス30人以下の小規模なクラスに先生が一人です。
小規模なので先生の目が行き届くのでいじめの問題はないです。
2学年を1つのクラスに集めて学習を進めていくこともできます。
先生の監督のもと、上級生が下級生の質問に答える機会が与えられ互いに助け合うことを学べます。
また、上級生は過去に学んだことを上書きできます。
1学年下げて学びつつ、ペースアップをして自分の基準年齢の学年に追いつかせるという方法も可能です。お子さんのペースに合わせてカリキュラムを進められるメリットは大きいですね。
社会性の育成について
インターナショナルスクールと同じように、学校行事があります。
学校によって異なりますが、運動会やスクールトリップ、コンサートなどの各種行事があります。
自分を表現することを学ぶ機会があります。
グループで準備をする機会はたくさんあります。
食事も
学校にもよりますが、食堂で朝食や昼食を取ることができます。持参することもできます。
学校にもよりますが、栄養学を理解している調理担当の方が子どたちの発育に合わせて献立を考えてくれています。
一方、インターナショナルスクールの食事は、全学年同一メューのローカル飯をビッフェ形式で提供していることが多いです。
子供たちが好きな一品が必ず入っている感じです。生徒にまずいと言わせない食事を提供している印象です。
制服も
制服がある学校もあります。(ただし費用はあまりかけていません)
制服を着用することで、規則を守る意識や責任感を養うことができますし、服装の違いから発生するいじめが防がれます。
自由なドレスコードの学校もあります。
無印インターナショナルスクール、と言えるかも
たくさんの設備の条件が整わないと認定されないインタナショナルスクールとは異なり、
ホームスクールの施設は簡易なものです。そこに費用はかけません。
スイミングや運動は近くの公用施設を利用します。
課外活動は必要に応じて外部講師を呼びます。
無駄が多いかも、、インターナショナルスクール
インターナショナルスクールの施設管理費や警備員さんへの費用は膨大で、そのコストは保護者の支払う学費から支払われています。
雨季のあるマレーシア、日中猛烈な暑さのマレーシアで、屋外スイミングプール、運動場の稼働率はあまり高くはなく…。
立派なコンサートホール、シアターホールも学生としては誇らしい設備かもしれませんね。そこに費用をかけでも子どもたちに学びと思い出を、と願う方は、高めのインターナショナルスクールを選ぶのもいいかもしれません。
ただし費用負担の大変さで、高学年になるころにマレーシアを離れてしまう生徒もいます。
英語も根付いてこれから、という時なのに…。
見栄やメンツはいらない・・・
そんな方にお勧めなのが、ホームスクールという選択肢。
ホームスクールでは施設管理費が余分にかからないというメリットがあります。
親御さんが負担するのはほぼ学習にかかる費用だけで、子どもたちの実力は身につきます。
日本の学習塾に通わせるのと同じくらいの月額の学費で一人のお子さんの英語力を格段にアップさせられます。
マレーシアのホームスクールは一つの選択肢になるのではないでしょうか?!
コストパフォーマンスを重視するなら、ホームスクールが最善の選択になるかもしれません。
デメリット
ここにも触れておかないとですね。
インターナショナルスクールと違って、学生ビザが出ないです。
ビザが欲しい方にとっては、辛いですね…。
別の手段でビザを取得している方、あるいはビザランをチャレンジする方は、
学生ビザのことを考えずにホームスクールを検討できるかもしれません。
参考文献
最後になりましたが、、、マレーシアで、あえて学校に行かない「ホームスクーリング」が支持される理由(東洋経済educationの記事)という記事がすごく分かりやすくまとめられています。
以下のYoutubeも
今後の教育のあり方について、考えさせられますね。
多くの親御さんは、時代の流れに合わせ、無理のない、柔軟な仕方で子どもたちの成長を見守れたらと願っていらっしゃることと思います。
アサヒナ
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