今日はたまたま医療について考える機会がありましたのでその内容を使ってブログエントリーします。
ネット上で調べた内容も含めて、あとでで参照できるように残しておこうと思った結果・・・長くなってしまいました?
払い戻しについて考えたくなる人は、限定的
- 日本に住民票を置いている
- ちょくちょく日本に帰る
こんな人が使える方法です。
このケースに当てはまる場合は、渡航前に
- 日本の社会保険(厚生年金や国民健康保険)に入会
- 海外旅行傷害保険が付帯されたクレジットカードを準備(子連れは家族特約必須)
※ この点で楽天カードが落選してしまいます?
しておくと、医療費の払い戻しを受けられる可能性が高まります。
基本的には海外で病気やケガをして治療を受けた場合には、治療費は全額自己負担になります。もちろんマレーシアも例外ではありません。日本のように支払い時点で3割負担へ減額されるわけではありませんので一旦は全額で支払います。
さて支払ったお金は払い戻されることはあるのでしょうか。
マレーシアの医療費や保険の事情
マレーシアには国民皆保険制度が無いため、民間の医療保険に加入している人も多いようです。ところが政府系病院はマレーシア国民であればRM1(35円)で、外国人であればRM15(525円)で外来受診をすることができます。これには診察から薬代まで含まれています。ジョホールバルにもあるのですが…施設や設備が古く、患者も大勢いるため野戦病院に行っている感じがします。医療レベルは低くないですが、待ち時間が長いため子連れで長時間病院にいることはいろいろ心配です?。
※ 救急車に乗ると政府系病院に連れて行かれます。それが嫌なら私立病院の救急車を呼ぶか救急車に乗らないことを選ぶことになります。
安心して海外生活を送るためには医療保険に加入したいところですが、マレーシアで一般の医療保険に加入するためには、就労ビザなどの長期滞在ビザを取得している必要があります。
30歳の健康な成人の場合
もろもろの条件はありますが、月額料金を抑えようとすると
東京海上の場合年額RM169.60(5,936円)です。なんでこんなに安いのでしょう。受けられるサービスに限りがあるからですね。
地元の方々は、地元の保険屋さんのサービスを高く評価しているようです。このような参考資料もありました。年額RM3,000.00(105,000円)〜。シンガポールで受ける医療もカバーというのは魅力的です。
マレーシアの医療保険は入院することが前提で設計されています。
風邪をひいた・少しケガをした、といった場合は全額負担、入院前後の通院と入院時の費用に関しては保険でカバーをするという使い方になります。ただし通院治療は『特約』として契約することになっている場合が多いです。
もともと外来医療費が安いため、ローカルの人たちは日本のような外来通院のための健康保険に入る必要性を感じないようです。
通院治療にかかった費用を安くする方法は
日本の健康保険は優秀なもので、「海外療養費」というありがたい制度があり、これによって最終的には全額自己負担にということがなくなります。これは海外での治療後に日本へ帰り、申請をすることで一部医療費の払い戻しが受けられるという制度なのです。
さすが日本の健康保険です。素晴らしい?。
ただし日本に住民票をおいてなんらかの健康保険に加入している必要があります
この海外療養費には勘違いしやすいポイントがあります。それは「海外で支払った治療費の7割が返ってくるのではなく、その治療を日本の医療機関で受けた場合にかかる治療の7割が返ってくる」ということです。払い戻しの際には日本でだいたいどれくらいの費用がかかるかが計算されることになります。
さらに追加で
クレジットカードに付帯する海外旅行傷害保険には上限がありますが、高額でなければ医療費の全額の払い戻されます。クレジットカードを複数持っている場合は、そのうちの1つの保険を利用することが可能です。
クレジットカード付帯の保険と、健康保険(国民健康保険や社会保険)の2種類の制度を利用することに違法性はありません。
クレジットカード付帯の保険の全額払い戻し + 健康保険の7割の払い戻しで、プラスになることもあります。(というか普通に?)
実際に払い戻しを意識して受診する手順
病気やケガのケアをしながらクリニックに向かわなければいけない場合、ゆっくり資料を準備する時間が取れません。
健康な平時に資料は準備しておくといいです☝️
社会保険(または国民健康保険)編
※国民健康保険を使う場合、自治体によっては海外生活が年間180日を超えている場合は受け付けてくれません。住民票を置いている自治体の条件をチェックしておく必要があります。
-
先生に治療内容を記述してサインをもらうための用紙を印刷して持っていきます。
あらかじめ印刷しておく理由は、治療が終わったあとこの用紙に記入してもらうためだけに、わざわざクリニックに行くのは面倒だからです。そのために先生の手間を取らせたり車を走らせたり、というのは大変です。
準備しておく資料は以下のようなものです。 - 受診後、先生に記入してもらいます。通院が必要な場合は、最後の受診日に記入してもらいます。
- 総合病院はこの記入のために手数料をとります。クリニックですと無料で応じてくれます。
- 先生の記述してくださった明細書を日本語で訳し、領収書を添付して、健康保険の海外治療費担当の窓口に送付します。3カ月以内が望ましいです。
自分の加入している社会保険(または国民健康保険)の資料をダウンロードして印刷しておきます。(PDFで準備されているはず☝?)
クレジットカード付帯保険編
日本を出国後90日を超えた場合は受け付けてもらえません。
2年以上過去のものは受け付けてもらえない可能性があります。
嬉しいのは全額払い戻し
手順は以下のようになります。
- パスポートの日本を出国した時のスタンプのページをコピー機でコピーします。
- 診断明細書や領収書のコピーをとります。
- クレジットカード付帯保険の保険会社に電話します。帰国時で大丈夫です。
- 書類が日本の住所に送られてきますので、必要事項を記入し、診断明細書や領収書のコピーと一緒に所定の住所に送ります。
数週間後に自分で指定した日本国内の銀行口座に日本円に換算した医療費の払い戻し金分が振り込まれます
今日はこの方法を利用してみる機会がありました
マレーシアでは医療費が高額になるケースは入院時くらいなので、一般的な外来で使う必要はないかもしれませんが、今日は外来受診をする機会があったので利用してみます。
湿疹が身体中にできてしまい痒くて眠れなくなるほどになりました。理由が思い当たりません。
かかりつけのクリニックに行く予定にして今日は学校を休みました。
昨晩に会った友人がとても良い皮膚科があると紹介してくれたので、今日はかかりつけのクリニックではなくその皮膚科に行くことにしました。安くて腕がいいので行列ができる皮膚科として有名だそうです。ネットで調べても待ち時間が長いことが記されていましたので、開業時間(8:30am)を待って電話します。
この皮膚科には女性の先生もいるようです。
予約した2:30pmに受診できました。
このクリニックの場所は
23, Jalan Pahlawan 1, Taman Ungku Tun Aminah, 81300 Skudai, Johor
自宅からは片道20分弱?
案の定混んでいましたが、予約していたのですぐに呼ばれました
診察もあっという間に終わりました。
日光に過敏に反応して蕁麻疹が出ているようです・・・。確かに日差しの強い時にプールに行ったような・・。
かかった費用
日本の医療費に比べると安く、窓口で3割負担をするくらいの料金です。
とはいえ日本の場合は自治体によっては中学生まで医療費無料のところがありますね?
先生の診断は早くてよかったです。でも思ったより高かったですね。
いつも行っているクリニックでも同様の診断だと思いますが、初診料の分の価格差が出ました?
でもせっかくなので払い戻しの手順をレポートしてみることにしました。
違う病院やクリニックでも経験済みなのですが復習をかねて記録しておきます。
今回の結果はどうなるのでしょうか。経過の報告は別のブログエントリーで行います。
年額10万円を超える医療費は、海外でかかった医療費も確定申告時の医療費控除の対象になりますので
家族の医療費の領収書は手元にとっておく必要があります。
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