いまのほとんどの保護者の方々は、ご自身が中学生だったとき、アルファベットの「筆記体」を学習されたご経験があったかと思います。しかし最近の日本の英語教材には筆記体が載っていないことが多いためにこの記事の表題のような疑問を抱くことがあります。
昭和生まれか、平成生まれかの分かれ目💦
1989年(平成元年)4月以降に生まれた人(中学入学が2002年4月以降の人)は、学校の授業では筆記体を習っていないのが普通です。
中学校学習指導要領の改定が原因です。「筆記体の指導を省略することができる」という告示が出ています。タイミングの関係で、実際には昭和生まれの1987年(昭和62年)の方も習わなかったかもしれません。
現在の中学生・高校生で筆記体を習ったという人は、先生の裁量で指導を受けることができたラッキー(場合によってはアンラッキーかも)な人たち、ということになりますね。
アメリカではかなり減少傾向にある
アメリカでは、筆記体は使う機会はかなり減ってきています。使う人も少ないと聞きます。
最近の若者なら筆記体を書けないどころか読むことさえ無理という人が増えています。
以前は義務教育の一環として「筆記体の書き方」が教えられていたものの、近年では「キーボードの使い方」に取って代わられる形で、筆記体の書き方は基本的な教育課程から外されてしまったと、AFPBB News が伝えています。
IT時代に筆記体を学ぶ価値とは、米で議論沸騰 – AFPBB News 2013年11月13日
日本では
Wikipediaの情報によると
中学校学習指導要領(2002年(平成14年)施行)では、外国語は選択教科から必修教科に位置付けられたものの、授業時数は減少し、「文字指導に当たっては,生徒の学習負担に配慮し筆記体を指導することもできること」と定めたため、筆記体が授業で詳しく取り上げられることはほとんどなくなったとされる。
とあり、学校で筆記体を学ぶ機会は大幅に減っているのは確かなようです。
アメリカでほとんど使われていない筆記体を一生懸命学ぶ必要はあるのか、ITの時代に筆記体は如何なものか…といった議論の結果でしょうか。
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イギリスの学校では筆記体を教えています!
学校によって学び始めるタイミングは様々なようです。
マレーシアのインターナショナルスクールのうちイギリス系の教育カリキュラムを採用している学校では筆記体が登場することも😳
イギリスに限らず、欧州圏の国々は自国語の筆記体表記を学校で学びます。筆記体を好んで使用する人もまだまだ多いようです。
イギリスでは、ブロック体と筆記体を折衷したような、中間的な字体が用いられることがあります。
まず、くっつけない半筆記体から慣れ始め、少しずつ文字同士をつなげ、そのあとくっつける半筆記体に移ってくっつける筆記体に移っていきます。
昔、日本の中学校で習っていた筆記体とは異なり未完成状態の筆記体です😜。
筆記体の利点
- 単語を一つのまとまりとして認識できる
- 速く書くことができる
ブロック体でスペースを開けずに書いてしまう子もいるようです。単語をブロックとして捉える能力を身につけるのに、筆記体は役立ちそうです。
無料で筆記体を学ぶアプリは様々
イギリスの学校で学ぶ中途半端な筆記体も学べるアプリが無料であります。
日本ではブロック体で英語を書くことが基本になってきています。
イギリスの学校で筆記体を習ったお子さんが日本へ帰国し、テストで筆記体で書いたら、減点された、という話も聞きます。
どちらの筆記も可能な状態になっておくこと、他の人の筆記体も解読できること😵、そしてキータイプもできるようになっていることがこれからの子どもたちには必要かもしれません😣
英語の筆記体についてのまとめ
- イギリスをはじめヨーロッパ各国では筆記体が教えられています。日常生活でも出てきます。
- アメリカでは筆記体を用いられることが少ないです。日本でも筆記体を教えることは稀です。キータイプなど他の文字表現や他の学習に時間と労力を割く傾向があります。
- 筆記体にも利点はあります。
- マレーシアのイギリス系のインターナショナルスクールでも筆記体が登場します。
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