3ヶ月未満の新生児が発熱!?
母乳育児の新生児が熱を出すことは滅多にないと言われています。
3日前からコホン、コホン、と小さな咳をしていたのが気になりました。
小児専門のクリニックでみてもらい、薬をもらって症状が緩和していたのですが…。
夜になって急に症状が悪化していったようです。
また、このような症状になる前の数日間、やむを得ない外出が続きました…。
深夜に体温計を測ると38度❗️母乳を飲む力もなく、ぐったりしてきました…。
救急外来は「クリニック」ではなく「ホスピタル」で
近所の総合病院(コロンビア・アジア)に向かいました。緊急外来の受付が24時間空いているので、そこで相談します。
歯科、皮膚科、小児科などの専門医が常駐するクリニックもあります。大病院と違い、待ち時間も少ないですし、かかる費用も少ないです。
基本的に英語、マレー語、中国語が通じます。
緊急外来
受付で誰がどんな症状で困っているかを説明します。
本人と保護者のパスポートを提示する必要があります。
どんなに緊急であっても身分の証明が必要です。
看護師さんによる問診と簡単な検査
体重測定、検温、心音の検査が終わり、当直のお医者さんに診てもらいます。
酸素が著しく不足しています
酸素吸入器(パルスオキシメーター)をつけないと危険な状態が続きます。SpO2が70%台💦
治療は、支払い能力を調査してから
緊急ではありますが、本格的な治療はまだです。
病院は緊急外来の患者が医療費を負担できるかをチェックする必要があります。
直接尋ねるのではなく、遠回しに色々尋ねられます。
その後、病院で空きベッドがあるかどうかを調査してくれます。
代わりの病院へ
どの病院へ移動するかを選ぶことは想像していませんでした…。
安く済ませるか、高いけど確実に医療を受けられるか、といった選択です。
この時点で緊急性が理解できていなかったので、
『一旦、帰宅して、明日また別の病院に向かってみたいのですが』と尋ねてみましたが、許してもらえませんでした。
そこで、これまでも何度かお世話になった『グレン・イーグルス』へ😣。
病院のスタッフがグレン・イーグルスとのやりとりをしてくださり、ベッドの空きと小児科の先生の手配をしてくれました。
さて、いざ出発です🚗
酸素吸入器をつけたままにしておく必要があるので、救急車に乗ります。
日本とは違って病院が所有する救急車に乗ります。赤信号でも進むことができます。当直の救急車の運転手さんが安全運転で『グレン・イーグルス』に向かいます。
救急車の写真はAmbulance-Photo.netから
救急車の費用、酸素吸入器(パルスオキシメーター)の費用は、請求されませんでした。
助かりました🤭
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グレン・イーグルスにて
深夜なので小児科の先生はいませんが、病院のスタッフの方が呼び出してくれているようです・・・。
それまでの間、当直のお医者さんができる限りの処置を施してくれることになります。
赤ちゃんの小さな手に管を取り付けられるようにチューブをセットしてくれます。
短い時間ですが授乳も許されます。
入院手続き
緊急外来にて、デポジットを支払う必要があります。
だいたいかかる費用を算出して、その幾らか分をデボジットで支払います。
入院が続くと見込まれるので、
入院前のデポジットとして、RM 3,500(116,729円)が請求されました。
支払いはクレジットカードもOKです。
退院時に清算されます。
支払いが終わると実際に治療や検査が始まります
深夜にも関わらず、小児科の先生がやってきてくれました。
今回お世話になったChum Kok Wai先生は信頼できる、優しいドクターです。英語、中国語、マレー語で対応してくださいます。
かなり真剣に対応してくれました。
普段は5階の小児科にて外来診療をしていますが、今回のように緊急時の対応や、入院病棟への診察も行なってくださっています。
外来診療も大勢の人が列を作っていました。地元の皆さんにも信頼されているようです。
土日を挟むためか、2日かかると言われました…。
レントゲンデータは、デジタルデータで頂きました。ちなみはコロンビア・ホスピタルではフィルム(現物)をくれます。
このようにすると肺からタンが徐々に取り除かれる、とのことで、うまくいくと酸素が十分に吸入できるようになります。
今後は、以下の手順で治療していくことになりました。
- 体力を回復させ
- 肺からできるだけタンを取り除き
- ウィルスが確定したらすぐに抗生剤を投与する
という順です。
ベッド選び
個室か2人部屋を選べます。
2人用のベッド代は1泊RM130(4,336円)です。
たまたま誰も入院していなかったので、個室状態でした。
野次馬たちはテレビを鑑賞
保護者も一緒に入院できます
小児専用病棟のベッドは保護者も一緒に泊まることができます。
保護者用の食事やアメニティも準備されています。
毎日3食、栄養たっぷりの食事が届けられます。大人一人では食べきれないくらいの量です。
メニュー表も配られ、次の食事はどのようなものにするかを選ぶことができます。
入院中、患者も世話をする人もくつろぐことができる空間です。
とはいえ赤ちゃんの体はあれこれと動くもので…。
すぐにチューブが抜けて警告音が鳴るものですから、24時間休まる気がしません…。
それに野次馬も…。
個室には、Wifi、シャワールームやトイレ、給水機もあり、生活できる空間があります。
犯人はRSウィルス
2日後に、血液検査の結果がわかりました。
人混みが多いところで感染ったことが予想されます。
生後間もない赤ちゃんにも感染する可能性があり、放っておくと重症化し命の危険があると言われています。
すぐに抗生剤を投与し、徐々に回復しました。
当初は1週間くらいかかると言われていたところでしたが、2日半で退院させてもらえました。
もしマレーシアの入院保険に入っていたら1週間ほど入院していたと思います。
自腹で費用負担をしていることを知ってくださっているので、やや不安があるものの、退院を許してくださったのかも知れません。
無事退院
- 病院名
- Gleneagles Medini Hospital
- 住所
- 2, Jalan Utara 4, Medini Iskandar, 79250 Nusajaya, Johor
- URL
- 公式ウェブサイト
今回の入院費(2日半の入院費概要)
退院時に支払い済みのデポジットと清算します。
この病院で出産しようとするとだいたいRM150,000(500,268円)くらいかかると思います。
この病院で出産した赤ちゃんの場合、今回の入院・治療費はもっと安くなっていたかと思います。
今回の入院の他に、通院費もかかりました😭
費用はかかりましたが、赤ちゃんが無事に回復して本当によかったです。
今回、我が家のベイビーはマレーシアの入院保険に入会していなかったので、費用は全額自己負担になりました。
海外生活は『自己責任で』と言われることが多々あります。
そして海外で子育て、子どもをこのような目に遭わせて、とお叱りを受けるかも知れません。
たしかに、病院の勝手の違い、言葉の違い、想定していない事態や出費など様々なことに面食らうことがあり、難しさを感じることもあります。
今回は、家族で力を合わせて、一つひとつ乗り越え、その後の安堵感を味わいました。
よかった🙃よかった
新生児の緊急入院のまとめ
- 緊急外来で向かった病院でベッドが空いていない、という事態に面することがあります。
- マレーシアの医療保険に入っていない場合は、支払い能力が尋ねられます。
- 小児病棟には保護者も一緒に泊まれます。
- グレン・イーグルスでは良質の医療が受けられます。しかし高い😅💦
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