不透明な10年後を見据えた種まきに現実的な考察ー誤りを避けつつ長い目で自活できるまで（こりゃたいへん?）

この記事の所要時間：約 12分49秒

将来なりたい職業にYoutuber登場❗️

数年前には職業として成り立っていなかったものが新しい職業として登場するようになりました。日本からのニュースをマレーシアで読みながら、子育てや教育、将来について考えてみたいと思います。

日本や他の先進国で起きるであろうことは2020年までに先進国入りを目指したいマレーシアでも起きることであろうと想像できることです。

親の世代とは異なり、現代っ子はデジタル（スマホ）ネイティブ世代です。親の経験したことや物差しだけで導いていくのは無理があります。仕事の仕方は今後大きく変わっていくと想像できます。生活をしていくことはできるのでしょうか?どの場所で子育てをしても、いずれは直面する問題。

今後の参考のためにも数値の記録をしておきます。

同世代（あるいは前後の世代）の動向やいかに。専門家の予想はどうなる？？！

数年後、この記事を振り返って、色々復習してみたいと思います。

中高生が思い描く将来についての意識調査2017

中学生や高校生も時々立ち止まって自分が歩む道筋を明確にしておく必要に迫られるに違いありません。勉強して良い大学に入って、良い会社に就職して・・・。この流れで安定は得られるのでしょうか。
ソニー生命保険の中高生が思い描く将来についての意識調査2017によりますと、好きな仕事をしてみたい気持ちと安定性との間を行ったり来たりしているように見えます。

現役中学生の考えをみてみますと・・・

※ 一部の欄を灰色にしました。理由は後述します。

男の子編

位	職業	％
1	ITエンジニア・プログラマー	24.0
2	ゲームクリエイター	20.0
3	Youtubeなどの動画投稿者	17.0
4	プロスポーツ選手	16.0
5	ものづくりエンジニア	13.0
6	公務員	11.0
7	学者・研究者	10.0
7	社長などの会社経営者・起業家	10.0
9	教師・教員	9.0
9	医師	9.0

女の子編

位	職業	％
1	歌手・俳優・声優などの芸能人	19.0
2	絵を描く職業	14.0
3	医師	13.0
4	公務員	11.0
5	文章を書く職業	10.0
6	保育士・幼稚園教諭	9.0
7	教師・教員	8.0
7	ゲームクリエーター	8.0
9	デザイナー	7.0
10	Youtubeなどの動画投稿者	6.0
10	マスコミ関係	6.0

すべて第3次産業ですね。
まだ中学生。数年後の自分については漠然としか描くことはできないですね。
そもそもニーズがあるのかな・・・と思えるものもありますし、極めなければ職業として選ぶのは難しいものも。

親の皆さんはというと・・・。

2017年版　新小学1年生の親が「就かせたい職業」ランキング

ランドセル素材大手のクラレ株式会社の調査によりますと、
※ 一部の欄を灰色にしました。理由は後述します。

男の子編

位	職業	％
1	公務員	19.8
2	スポーツ選手	9.9
3	医師	9
4	会社員	7.2
5	消防・レスキュー隊	6.5
6	警察官	6.3
7	研究者	3.5
8	エンジニア	3.1
9	建築家	3.1
10	運転士・運転手	2.9

女の子編

位	職業	％
1	看護師	21.2
2	公務員	12.1
3	薬剤師	9.7
4	医師	6.3
5	ケーキ屋・パン屋	5.3
6	医療関係	5
7	会社員	4.6
8	教員	4.1
9	保育士	4
10	芸能人・歌手・モデル	2.7

すべて第3次産業ですね。
やはり安定志向です。公的資格や公務員の仕事を選ぶことを目指してほしいという親御さんが多いようです。

マレーシアはどうなのでしょう？？？

調べてみたのですが、同様の調査を見つけることはできませんでした。成長著しいマレーシア、人口は増加しています。失業率は日本に近い3%代（2017年、日本の失業率は2%代になりました。）。今のところ大きな経済問題はないようです。とはいっても地元の人たちは2014年くらいから大変になった・・・と嘆いていますが。

iMoney.myというサイトでは、職業別収入ランキング 2016というリストを出しています。

マレーシアではどのような職業が『稼げる仕事』として認知されているのでしょうか。
※ 一部の欄を灰色にしました。理由は後述します。

位	職業
1	外科医
2	最高財務責任者
3	マーケティングディレクター
4	臨床開発モニター
5	不動産・宅地建物取引士
6	危機管理統括監
7	経営戦略コンサルタント
8	パイロット
9	法務ディレクター
10	電気・ガス運営責任者

JobStreet.comにも違った視点でランキングされていました。
すべて第3次産業ですね。

将来消えてなくなると予想されている職業

Webサイト「現代ビジネス」の2013年7月25日の記事には、
経済のプロ40名以上が明かす、ロボット時代に「生き残る会社」「なくなる仕事」～2020年の日本を大予測！という衝撃的な記事があります。
また、英オックスフォード大学でAI(人工知能)などの研究を行うマイケル・A・オズボーン准教授の論文「雇用の未来(P.72のリストの最下位から上位に遡って)」にも、近い将来に消えゆく職業が予想されています。

主な「消える職業」「なくなる仕事」

オズボーンの論文「雇用の未来」より

銀行の融資担当者
スポーツの審判
不動産ブローカー
レストランの案内係
保険の審査担当者
動物のブリーダー
電話オペレーター
給与・福利厚生担当者
レジ係
娯楽施設の案内係、チケットもぎり係
カジノのディーラー
ネイリスト
クレジットカード申込者の承認・調査を行う作業員
集金人
パラリーガル、弁護士助手
ホテルの受付係
電話販売員
仕立屋（手縫い）
時計修理工
税務申告書代行者
図書館員の補助員
データ入力作業員
彫刻師
苦情の処理・調査担当者
薄記、会計、監査の事務員
検査、分類、見本採集、測定を行う作業員
映写技師
カメラ、撮影機材の修理工
金融機関のクレジットアナリスト
メガネ、コンタクトレンズの技術者
殺虫剤の混合、散布の技術者
義歯制作技術者
測量技術者、地図作成技術者
造園・用地管理の作業員
建設機器のオペレーター
訪問販売員、路上新聞売り、露店商人
塗装工、壁紙張り職人

※ オズボーンの論文は、人工知能などのテクノロジーの発達による消滅について論じています。

著名なアナリスト、コンサルタント、大学教授、経済評論家の予想する「2020年なくなる仕事」（2013年7月25日の記事）

電車の運転士・車掌
レジ係
通訳、速記・ワープロ入力
プログラマー
新聞配達員
郵便配達員
レンタルビデオ
ガソリンスタンド
高速道路の料金徴収業務
仲卸業者
小規模農家、兼業農家
大手電力会社
自然エネルギー関連
参議院議員
専業主婦
日本人の取締役
中間管理職
受付・案内業務
一般事務、秘書
オペレーター、コールセンター
訪問型営業
金型職人
倉庫作業員、工場労働者
コピー・FAX、プリンタ関連
証券、不動産ブローカー
ヘッジファンドマネージャー
証券アナリスト、ファイナンシャルプランナー
生保レディ
教員
交番の警察官

※ 評論家の予想は、テクノロジーの発達だけではなく、グローバル化と少子化の影響についても含めて論じています。リストには解説が含められています。
※ オズボーンの論文では小学校の教員は「なくならない仕事」として挙げられています。なくならない仕事は、オズボーンの論文のP.57以降のリストの上位から順のもの。

色を塗った理由

オズボーンと評論家の予想を踏まえて、絶滅するまでには至らないものの、消滅に向かっていく仕事を灰色で塗りました。
第3次産業も随分消えそうです。

台頭する人工知能

医師より優秀な人工知能

2016年8月4日、世界は耳を疑った。Watsonが60代の女性患者の正確な白血病の病名をわずか10分で見抜いただけでなく、病名から割り出した適切な治療法によって患者の命を救ったと東京大学医科学研究所が発表したからだ。

　この患者は急性骨髄性白血病と診断され、半年間は2種類の抗がん剤の治療を受けていたが、病状は改善しなかった。だが、東京大学医科学研究所のWatsonは、2000万件以上のがんに関する論文を学習し、推論を重ねた結果、治療法を模索していた医師に正しい病名（二次性白血病）と治療法をアドバイスし、数カ月で患者の病状を快方に向かわせた。患者は回復し、通院治療を続けている。

名ドクターたちもビックリ、わずか10分で白血病を見抜いた

予想によると、高度と思われていた仕事もどんどん付加価値が失われていきます

※ すでに始まっているものもあります。。

ビッグデータの活用によって臨床実験の工程が大幅に少なくなり、新薬が人工知能によって開発され

自動運転車やドローンによる配送が実現し

人工知能による株式のアルゴリズム取引

人工知能によってプロ棋士やクイズ王は打ち負かされ

仮想・暗号通貨によって金融や資産価値が大きく変化

第４次産業革命によって、第１次産業〜第3次産業が自律システムに置き換わる

色を塗った理由

テクノロジーの発達とグローバル化によって影響を受ける可能性が高い業種を薄い灰色で塗りました。

もしマレーシアが先進グローバル国に仲間入りするとすれば、人々の働き方は変わるはずです。体感ではまだまだ先のように思えますが・・・。

色が塗られなかった職業について

漠然とした職業名しか挙げていないものもありますが、総じて『人と関わる』関係の仕事がまだ残っていくように見えます。

今後はテクノロジーを使ってのみ達成する類のものではなく、人と人が関わる分野で必要になるものが生き残っていくと予想されています。

仮に、公務員を目指すとしても、あるいは他のものを目指すにしても、これからは協調性やコミュニケーション能力が求められるようになります。

アスペルガーな一族にとってはなかなかハードルが高いですね?

Youtuberが上位に来るのは先行き不透明で、“憧れ”以上の想像力を働かせて現実的なイメージができにくいからですね・・・。

自活できるまでの種まきのまとめ

時代の流れが早すぎて、自分や周囲の人の夢や見込みはズレている可能性があります。
職を得ることにとどまらず、人として成長していくためには、コミュニケーション能力の向上が鍵になります。　

言語は道具。マレーシアでは、幼いうちから、複数言語を同時に脳に入れ込むトレーニングができます。しかしこれはあくまでも道具。。

母語（日本語）を含めてコミュニケーション能力の向上を目指さなければ?

アスペルガーはマイナスレベルからのスタート。無理を避けつつ今以上に下はないという気持ちで這い上がっていきましょう❗️
与えられた仕事をこなす姿勢ではなく、自分で仕事を作り出す能力を身につけましょう。
仕事でいうならば、自分の力でどんな価値を人に提供できるか？考えられるようにしましょう。
問題意識をもって新しいことに取り組む。◯◯という資格をとったから、◯◯学校を出たから、◯◯ができるようになったから、と過去の達成や成功体験にすがることをやめましょう。
必要以上に富を追求する貪欲な人がいなくならない限り、ますます厳しくなっていく覚悟が必要ですね?

この記事を書いた人
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Phoebe

2015年から家族でマレーシアに引っ越してきました。フィービィという名前はマレーシアに来た時に、友だちが名付けてくれました。7月7日京都生まれ。今はジョホールバルに住んでいます。いまハマっていることは、ピアノと縄跳びです。弟が一人います。父の手ほどきを受けながらブログを熱く更新中❗️と言いたいところですが、まだまだタイピングはできず・・・読者としてアーダコーダいう担当です。