独特の文化と歴史のあるカンボジアで暮らしてみて - 社会見学のまとめ

この記事を読むのにかかる時間: 167

今回の記事でカンボジアシリーズを終えたいと思います。

社会勉強になりました

カンボジアを訪れてみると、この国についてもっと知りたくなります。

わたしたちがカンボジアと聞いて思い浮かべるものと言えば、

  • 世界遺産の『アンコールワット遺跡』
  • 内戦の歴史『ポルポト政権』
  • メコン川

それ以外は?
あまり知られていません。

カンボジアの都市として有名なのもプノンペンくらい。

いま、カンボジアで都市部に暮らしている人々は、人口の約2〜3割の人々で、それ以外の7〜8割の人々は、各々の村に住んでいると言われています。

カンボジアに観光に来て訪れて目にするものは、
アンコールワットやプノンペンといった遺跡や、街の景色、
それは、カンボジアのうちのほんの2〜3割の事実。

3週間足らずのショートステイでしたが、目にしたことから学んだことをまとめておきます。

  • 移住組の子育てと教育
  • 食事
  • 交通、その他のインフラ
  • 都市部と田舎の暮らし

移住組の子育てと教育

何組かの移住されている家族と時を共にする機会がありました。カンボジアはビザの取得がしやすく、現地でビジネスをされている人もいます。
サービス業、販売業などをしていて、数年で軌道に乗せているようです。

子どもたちはというと、現地の学校に入れたり、ホームスクーリングをしたりしています。
子どもたちのカンボジア語が流暢なことに驚きました。



英語力の向上

カンボジアも、他の国と同じく英語の学習に力が入れられています。
ローカルの学校では午前中にカンボジア語の授業があります。任意にはなりますが、午後から英語の授業を受けることができます。両方の学校に通わせる家庭も増えてきたそうです。日本から移住された家庭の中には、1学年を落として学校に入っている人もいます。(言葉のハンディがあるので)。

体感ですが、カンボジア現地の働き世代の方々の英語力は日本の一般の人よりも高いと思いました。

英語力もそうですが、母語ではない言葉で一生懸命会話をしようとするために、コミュニケーション能力が鍛えられます。

日本から、またオーストラリアや韓国など他の国からも子育て世代の皆さんが移住されていて、いろいろお話を聞くことができました。



プノンペンよりも、田舎で移住&子育てをするご家族が多いように思えました。

生活費の安さと、ビザの取得のしやすさが魅力です。

先進国で仕事に忙殺されると子育てに向き合う時間が少なくなってしまいます。どのご家庭も、のびのび子育てをしながら豊かに時間を使いたいという計画のようで、できるかぎりカンボジアに住みたいと願っていました。

インターナショナルスクールもあります。

子どもたちの遊び

公園がありません

多くの家庭で生活必需品を揃えるので精一杯です。子どもたちも親の仕事(家事や家業)を手伝うことが普通です。
子どもたちの遊び道具を揃えるほどの余裕はありません。

したがって、地元の子どもたちの遊びは素朴。サンダルをつかってサッカーをしていたり、靴を使ってドッチボール(?)みたいなことをしていました。

クメール料理はというと

ロックラック (ឡុកឡាក់)

カンボジアのローカルフード代表ともいえるロックラック。
オイスターソースなどでマリネした牛肉と玉ねぎを炒めたものとたっぷりの野菜に、さっぱりとしたライムソースをかけていただきます。
ポテトなどの付け合わせや、ご飯ともよく合うガッツリ定食系です

写真は薄切り肉ですが、本来はサイコロステーキのようです

屋台で1食USD$2.00(309円)くらいです。

ロートチャー (លតឆា)

カンボジア版焼うどん。ロートチャーとは、ロートという短いうどんのような麺をにら、もやしといった野菜と一緒にオイスターソースやカンボジアの魚醤タックトレイなどで炒めた(チャー)一品で、路上や屋台内の食堂で楽しめる軽食として人気があります。

屋台で1食2,000リエル(0円)くらいです。

バンチャエウ (បាញ់ឆែវ)

ベトナム風お好み焼きとも呼ばれています。黄色い皮の中には、もやしとひき肉、海老などを炒めたものがぎっしり入っています。手でちぎってタレを使って食べます。タレが美味しい。ナンプラーと砂糖、などを調合しピーナッツやレモンをまぜてつくるたれ。これのおかげで何枚もバンチャエウを食べれます。カンボジア人にとっては、少し特別な、友達とワイワイ食べたい料理です。。

屋台で1つ2,000リエル(0円)くらいです。

※ プノンペンでの価格

日本食はイオンで


日本の食材がたくさん。100円ショップで有名なダイソーも。

交通

都市部でも田舎でもバイクが大活躍中です。日本のHONDAのバイクをよく見かけました。
3人乗りもよく見かけます。

道路は右側通行です。



2016年1月7日のフンセン首相の声明により、カンボジアで125cc以下のバイクで免許が不要となりました。

田舎に行くと小学生と思われる少年少女もバイクを駆っています。

都市部は混沌

プノンペンのバイクラッシュは驚くべきほど無秩序です。信号が壊れていることもあります。逆走をするバイクもあります。
都市部では自転車はほとんど見かけません。

屋根付きの3輪バイクやトゥクトゥクもよく見かけます。都市部は自動車も多く見かけます。トヨタ車が多く、特にレクサスを見かけます。プリウスやランドクルーザーも見かけます。

貧富の差が激しいです

道路の整備ができていないからか、どの車もバイクも土埃のためにドロドロで、綺麗に保つためには毎日洗う必要がありそうです。せっかくのいい車も残念なことになっています。

川に架かる橋が少ない

道路の整備が遅れていることもありますが、橋の整備も遅れています。渡し船を待って目的地へ渡る必要があります。
1人500リエル(0円)、バイク1台2,000リエル(0円)ほどです。

ガソリンスタンド

ガソリンスタンドはセルフではないです。スタッフはボーッっと座っています。入れたいことを伝えると入れてくれます。
満タンではなく、何リットル入れたいか、あるいは何ドル分入れたいかを伝えると、お金のやり取りの間違えがなくていいです。

レギュラーガソリンが1リットルUSD$0.80(123円)です。日本よりは安いですね。

他のインフラ

上水道の水圧は低い時があります。アパートメントですとアパート全体で使う水を1箇所に貯めてそれを各部屋で利用することになります。
貯水がなくなると、しばらく水が使えなくなります。

停電も時々あります。田舎なら頻度が上がり、毎日停電の時間がある地域もあるようです。

電気代は高い

停電もある不便な電気環境ですが、電気代は日本並みと聞いています。

電線はカオスになっています

インターネットは、メジャーなサービスとしては、Metfoneという会社のADSLが、2Mbpsのプランで月額で、USD$10.00(1,543円)のようです。品質と価格は今後変わって行く可能性があります。

都市部と田舎

プノーペンの一般的に見ることができるアパートメントと、田舎の高床式の家です。



アパートは(右側写真)

1棟のアパートは、オレンジで囲った部分です。
アパート同士がくっついています。外から見たら3階建です。家の中に階段があります。家の外側にも螺旋階段があります。
1階と2階とは家の中がロフトのように2層構造になっています。1階の鉄の門の内側にバイクや車を駐車しています。
1棟丸ごとを使う場合もありますが、階ごとに他人に貸し出す人もいます。上層階は階段を登るのが大変なためや家賃が安いと言われています。

田舎の高床式の家(左側写真)

カンボジアでは家畜を飼っている家が多く、床下が家畜を飼うスペースになっています。
カンボジアには電気も水道もない地域に住んでいる人がいます。電気がないということはもちろんエアコン、扇風機もありません。そうなると暑いので、高床式にすると風が抜け涼しくなるからとのことです。また、カンボジアでは洪水が多いために、雨季には完全地面が水没してしまう恐れがあり高床式の家を多く見かけることになります。
日本からの移住となると、高床式の家はキツイかもしれませんね。



都市部の風景

観光地は整備されています。欧米人も多く見かけます。しかし路地に入ると、そこには多くのゴミが捨てられていたり、目的がはっきりしないただフラフラ歩いているだけのようなローカルの人を見かけます。急激に都市化が進んだたためかもしれません。

プノンペンは土埃が四六時中舞い上がっています。外出時にマスクをしておかないとイガイガしてきます。

田舎の風景

のどかな田園風景に何とも癒されます。人ものんびりしていて、みんな素朴で穏やかな感じです。
サトウヤシ、水田、牛車と水牛、塩田。全てが絵になります。
動物との暮らしが自然に目に入ります。

しかし各家庭の生活は楽ではありません。こちらで住むとなると、ある程度、便利さや衛生的な文化的生活を捨てる必要がありそうです。

カンボジアの暮らしのまとめ

カンボジアの興味深いところは、

「成長、変化していく様子を肌で感じることができる」

ところです。街も人々も急激に変化しています。歴史の潮流の中に身を置くことができます。

現地で暮らす人々の知恵や創意工夫から、学ぶことが多いです。

成熟し切った先進的な社会で悶々としている人にとっては、学びの刺激が多い地域といえます。

  • 移住組の子育ては、ビザと生活費の面で他の国より有利です。教育に関しては工夫が必要です。
  • クメール料理は屋台でも安く、美味しく食べられます。
  • 交通、その他のインフラは、まだまだです。不便な状況を知恵を使って乗り越える積極思考や強さが鍛えられます。
  • 都市部と田舎の暮らしは大きく異なります。都会は大気汚染が気になりますが、田舎は不便さが気になります。その間くらいが生活しやすいと思います。
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2015年から家族でマレーシアに引っ越してきました。フィービィという名前はマレーシアに来た時に、友だちが名付けてくれました。7月7日京都生まれ。今はジョホールバルに住んでいます。いまハマっていることは、ピアノと縄跳びです。弟が一人います。父の手ほどきを受けながらブログを熱く更新中❗️と言いたいところですが、まだまだタイピングはできず・・・読者としてアーダコーダいう担当です。

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